その京都府山城広域振興局様にご紹介をいただき、工場見学の一件目は「山岡製作所」様に伺いました。
プレス機設計から金型製作・量産まで行う「プレス加工のプロ集団」でございますが、関連会社に人材派遣会社がいらっしゃるとのこと。
製造の会社がなぜ派遣会社? と最初は不思議に思いましたが、実はこれが理にかなった戦略でした。
製造業は装置産業の面もありますから、優秀な設備を保有することは重要です。
ただし、その優秀な装置を管理し運用するシステムは人間が構築・維持しなければなりませんし、オペレーションにおいても人間の技量がものを言うな部分は多いです。
そのため、社員の数を安定させ、能力を向上させていく仕組みが必要なのですが、山岡製作所様は独自の人員供給網と社内教育システムでもって、安定した経営につなげていらっしゃるようでした。
その独自の人員供給網こそ関連の派遣会社であり、例えば好不況の波が激しい半導体産業からのニーズにも、人員を即座に最適化することで対応なさっていました。
能力の面においては、およそ20年かけて教育内容を蓄積し、現在は約200単位にも及ぶ講座を開設し、さらに能力向上と評価をしっかり連動させていらっしゃいました。
社員教育はともすれば社員のやる気のみに頼りきって放置してしまうこともままあります。
しかし、組織的な教育が重要であることを、具体的なモデルケースによって改めて認識いたしました。
お忙しいところお時間を割いていただきまして、ありがとうございました!