2024年 年頭のご挨拶

2024年1月9日
株式会社 浜野製作所
代表取締役 浜野慶一

2024年、新年を迎えるに当たり年頭のご挨拶をさせていただきます。

年明けに発生した能登半島地震、日航機と海上保安庁の飛行機事故において、不幸にもお亡くなりになってしまった方々・被災・被害に合われた方々に心からお悔やみ申し上げる次第です。

今年、2024年は世界中の行動・活動・状況を一変させた新型コロナウィルス感染症が始まって5年になります。
昨年、2023年5月8日にコロナが5類に引き下がり、コロナ前の活動に徐々に戻り始めながらも、以前の景色とは違った様相を見せています。

2022年2月24日に起こったロシアのウクライナ侵攻から情勢は未だ収束の兆しが見えず、更に2023年10月7日にハマスがイスラエル南部を攻撃したことで始まった紛争も終わりはまだまだ見えない状況・北朝鮮の核ミサイルの開発・中国・ロシア・アメリカの力関係による政治不安・0金利政策が終了する可能性も出てきており、円安が解消される可能性もある一方、企業の倒産件数は前年より上昇し、燃料費・原材料の高騰・運輸業界の2024年問題による物流の停滞・・・数えればキリがない程、数年前には想定しえない、様々な課題が山積しております。

その様な環境の中、浜野製作所の変わらないミッションは「良い会社」にして行く事です。
良い会社にして行く活動は誰の為の活動なのでしょうか?
合わせて良い会社にして行くのは誰なのでしょうか?
答は勿論、皆さん方、ご自身です。
良い会社にして行くのは浜野製作所でお働きをいただいているスタッフの皆さんの為です。
・・・ですから皆さんご自身が当事者として関わっていただかなければなりません。
あれがイヤだ・これは出来ない・やらない・・・と言っている間に時はどんどん過ぎて行きます。
気が付いたら誰も幸せになれていない会社で良いのでしょうか?

昨年・一昨年の年頭所感でもお話を致しましたが企業が10年以上生き残る可能性は、6.3%に過ぎません。
逆に言えば、93.7%の確率で倒産しています。
30年後には99.975%の企業が姿を消します。
要は創立30周年を超える会社は全体の0.025%しかない・・・と言う事になります。
つまるところ、会社が潰れることは「普通」の事なのです。

言い方を変えると「時代の変化に対応出来なければどの会社もいずれ倒産する」というわけです。
恐ろしい話ですが、それが現実です。
合わせてコロナの影響のみならず「会社」も「人」も変わらざるを得ないと生きていけない時代になっています。

どんなに出来ない理屈を並べてもお客様からのご要望に対応出来なければ次の注文には繋がりません。
実際に中小中堅企業の倒産理由の約70%は販売不振によるものです。
販売不振の大きな原因はお客様の不満です。
要は買ってもらえない・・・と言う事。
技術の質・製品の質・品質・サービスの質は当たり前ですがその他、この会社に頼みたい!
ここが他社との差別化になり・価値になる訳です。
この会社と仕事がしたい!と感じていただける会社の文化・風土・しっかりとした挨拶・
3Sの行き届いた職場・皆さんご自身が笑顔で働いている職場・皆さんが安心して働ける職場・それに伴った会社の制度や取り組みなど・・・会社で行っている一挙手一投足の全てがこの会社と仕事をしたい!・・・と言う思いに繋がる事を忘れてはイケません。
やらせていただくのであれば気持ちよく・前向きにやらせていただいた方が頼む側は嬉しいしやり易い。
お願いし易い会社にはまたお願いしたい・・・と言う極めて単純且つ当たり前の理論で商売は成り立っています。
この当たり前の事が日頃より出来ているか?いないか?・・・で会社の成長は変わり皆さんの未来(収入・生活)は変わります。

あるプロスポーツのスカウトをやっていた方が以前、こんな事を言っておりました。
「選手をスカウトする時は、もちろんスポーツなので身体能力や過去の成績をチェックしますが、それだけではありません。素行が悪い選手はリストから外します。
それは、あらゆる場面で言動に現れるので・・・。
そして、準備を怠らない選手をリストアップします。
例えば、練習が始まる何時間も前に来て、ストレッチをする選手や試合会場の隅々まで見て回ってプレーに影響がないかを気にするような選手です。中心選手になれなくてもそういう選手は必ずどこかで貢献してくれることがあるものです」。

この話からわかるように、素行が良い=人としてやるべきことをやり、やってはいけないことをしない人、準備を怠らない人をプロ意識も持っている人と見ることができます。
考え方は様々です。
良し悪しではなく、あらゆる人が私はこう考える、というものを持っていていいのです。
人が集まって働く組織においてもその組織の考えがあります。

2024年は十干(じっかん)では甲(こう・きのえ)、十二支(じゅうにし)では辰(たつ)にあたるため、甲辰(きのえたつ)の年となります。
甲とは「甲乙丙丁~癸」の始まりであり、物事の始まりととらえることができる。
そして辰は発芽した植物がしっかりとした形になる、勢いと大きな力、成功ととらえることができる。
この二つが合わさる甲辰は、新しいことを始めて成功する、いままで準備してきたことが形になるといった、縁起のよい年になると考えられる。

「干支」は十干と十二支を甲子(「きのえ」「ね」)、乙丑(「きのと」「うし」)というように、順に組み合わせて年を呼んだもので、その組み合わせは60通りあります。
自分が生まれた年の干支に還るのは61年目。 このことが満年齢60歳・数え年61歳で還暦を祝う由来とされています。

「十干」「十二支」「干支」は、私たちの身近なところでも用いられています。例えば、野球でおなじみの「甲子園球場」は、完成した1924(大正13)年が「十干」と「十二支」それぞれの最初である「甲」と「子」が合わさる縁起のよい年だったことから命名されました。
また、契約書の中で契約当事者を表す「甲」と「乙」も、「十干」が用いられています。

日本の十二支の由来
日本で十二支の由来とされているのは昔話です。

昔、ある年の暮れに、神様がどうぶつ達にお触れを出します。
「1月1日の朝、私のところへ新年の挨拶に来なさい。1番から12番まで順番に1年交代でどうぶつの大将にしてあげよう。」

どうぶつ達は、張り切って神様のところを目指し始めます。
牛は足が遅いから…と前日の夕方に出発。1番に到着したかと思いきや、牛の背中からピョンとネズミが飛び降りて、ちゃっかり1番を獲得。なんともズルい…。

道中ずっとケンカをしていた犬と猿。実は1番に到着していたのに猪突猛進過ぎて神様のところを通り過ぎ、結局12番になってしまった猪。ネズミに「神様のところに挨拶に行くのは1月2日だよ」と嘘をつかれ、十二支になれなかった猫。
それ以来、猫はねずみを追いかける・・・と言う図式になっています。
どうぶつ達が奮闘する様子が面白いお話しです。
「犬猿の仲」「猪突猛進」といった慣用句や四字熟語、「猫がネズミを追いかける」という話は十二支の昔話が由来になっていると言われています。

今年度47期は「利益を上げる」事に特化した期になります。
昨年度の「本業・プロ」と「好きな事」の両輪→本業に集中する・プロの仕事に徹する事に
よって売上げを確保し、利益を出し、皆さんに還元する事が今期の最大のミッションになります。
今まで蒔いて来た種が芽を出し・花を咲かせ・実を付ける時期になります。
47年もの長きに渡りものづくりの基盤技術・経験を積み重ねて来た弊社の強みを
社会の問題解決や世の中の役に立つ事が弊社の存在意義になります。
社会・世の中から必要とされる企業は永遠に生き残ります。
浜野製作所にはその力があります。
スタッフの皆さんの思いと力と努力と協力で存在意義のある会社にして行きましょう!

浜野製作所は
1:スタッフと家族が安定した生活と心豊かな人生を送るため
2:お客様に喜んでいただける志の高い最高のものづくりをするため
3:社会の課題を解決するために
存在する企業です。
皆がお互いに協力し切磋琢磨し笑顔あふれる日本一人間関係の良いキラキラした会社にしましょう!

以上、2024年の年頭所感と致します。


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