2022年1月5日
株式会社 浜野製作所
代表取締役 浜野慶一
2022年、新年を迎えるに当たり年頭のご挨拶をさせていただきます。
2020年1月、中国・武漢から発症した新型コロナウィルスが世界を蔓延し人の行き来・物の行き来が制限され世界経済に大きな打撃を与える事態になりました。
倒産・廃業を余儀なくなれた企業も多く、大企業でさえも厳しい環境にある会社もありました。
しかしながらワクチン接種率が高まり、感染者の数もかなり減り、昨年、2021年9月30日には今まで出ていた19都道府県の緊急事態宣言が解除になりましたが新たな変異株(オミクロン株)の拡大や燃料費・材料費の高騰・半導体不足による最終製品の完成が出来ない事等から弊社・皆さんを取り巻いている環境は依然として不透明な状況にあります。
よく知られている通り、企業が10年以上生き残る可能性は、6.3%に過ぎません。逆に言えば、93.7%の確率で倒産しています。30年後には99.975%の企業が姿を消します。
コロナ感染症の影響に関係なく起業後30年で殆どの会社が倒産してしまうのが悲しいながらの現状です。
要は創立30周年を超える会社は全体の0.025%しかない・・・と言う事になります。
つまるところ、会社が潰れることは「普通」のこととすら言えるでしょう。
言い方を変えると「時代の変化に対応出来なければどの会社もいずれ倒産する」というわけです。
恐ろしい話ですが、それが現実です。
合わせてコロナの影響のみならず「会社」も「人」も変わらざるを得ないと生きていけない時代になっています。
この2年で我々を取り巻く環境は大きく変化しました。
コロナで注文がなくなり新商品を投入し何とか業績を確保・もしくはコロナ関係商品が品不足になった➝ヒットし業績が好調であった企業もありますが弊社はコロナ対策関連商品を出した訳ではありません。慌てて新商品を開発した訳ではありません。
そんな状況過で何故、売上げを伸ばせたのか?
利益を確保・向上させる事が出来たのか?
・・・一時的な暫定処置としての対応・対策ではなく数年に渡りしっかりと事業構造・収益構造を変える地道な努力をして来たから・・・それ以外の何物でもありません。
受注のステージを変えたり・不採算商品の見直しをしたり・開発系・企画系の仕事を意識し「ものづくりの情報の上流」から受注する努力と工夫をして来たからです。
現場のオペレーションは複雑多岐に渡り皆さんのご苦労も多く発生したと思いますが複雑多岐に渡る依頼に対応して来たからこその成果である事は言うまでもありません。
どんなに出来ない理屈を並べてもお客様からのご要望に対応出来なければ次の注文には繋がりません。
実際に中小中堅企業の倒産理由の約70%は販売不振によるものです(中小企業庁データより)
またやらせていただくのであれば気持ちよく・前向きにやらせていただいた方が頼む側は嬉しいしやり易い。
やり易い会社にはまたお願いしたい・・・と言う極めて単純且つ当たり前の理論で商売は成り立っている事を忘れてはなりません。
お客様への挨拶・従業員同士の挨拶と協力・キレイな工場・コロナ対策がしっかりとされている会社・・・には安心して仕事をお願い出来ます。
頼まれる際は、自身が頼む側であったらどの様な会社にお願いしたいか?・・・を考えればどの様な対応をするべきか?が・・・自然と見えて来ます。
基本的な事と言えば基本的な事であり、当たり前の事と言えば当たり前の事ですがこの当たり前の事が日頃より出来ているか?いないか?・・・で会社の成長は変わり皆さんの未来(収入・生活)は変わります。
浜野製作所、全てのスタッフがこの思いで日々の業務をしているのか?
・・・皆さんはどう思われますか?
私はまだまだ出来ている状況とは言えないと感じます。
自分自身と皆さんのご家族の心と生活が豊かな人生を提供する場が浜野製作所です。
望んではおりませんがあえて厳しい言い回しをするのであれば共感が出来ないのであれば他のスタッフ・家族にも迷惑が掛かるのでそうでない組織で頑張った方が良い。
合わせて共感出来ても行動に移さなければやっていないのと同じです。
今期、45期の宣言は「ニュー浜野製作所EpisodeⅡ」「更に考え→行動に移す」です。
上記の意識・思いをどれだけ実行する事が出来るのか?・・・が浜野製作所・スタッフの皆さんの未来を創る源泉として非常に重要になる事を改めて皆さんにお伝えさせていただきます。
昨年、2021年の十二支は丑(うし)
干支(えと)は「辛丑(かのと・うし)」(かのとはからい・つらい・・・と言う事)
(かのと・うし)の年は痛みを伴う衰退と、新たな息吹が互いに増強し合う年になると言う事で、「地上の草が枯れる一方で、土中の種は芽が出つつある」という状態を意味している年で「辛丑」(かのと・うし)の1年は、「物事の終わりと始まりの重なる転換期となる」との事でしたがいかがでしたでしょうか?
合わせて丑年(うしどし)には、先を急がず目前のことを着実に進めることが将来の成功につながっていくといわれています。
そして今年2022年の十二支は寅。干支は壬寅(みずのえ・とら)。
「新しく立ち上がること」や「生まれたものが成長すること」といった縁起のよさを表している年の様です。
新しい発想の製品やサービスが生まれ、初めての出来事も多く起こっています。
どれにも寅年の「芽吹いたものが成長する、目立つ」という傾向が反映されていると言えるそうです。
また、寅年の「寅」という漢字は演劇の「演」からきているとされています。
そしてこの「演」の語源は「延ばす」の「延」とも言われています。
つまり「延ばす」ということから、「寅年」は成長していく年、これから成長する物事の象徴が生まれる年ともいわれています。
「問題を明確にして果敢に挑戦し、そしてその過程で成長をする」と言う縁起がとてもよい年です。
そして本日、1月5日はその語呂(ゴロ)から一期一会の日とも言われています。
生涯に一度しかないと考えて、どんな人に会ってもその機会や出会いを大切にしようという日です。
浜野製作所で働いておられるスタッフの方々のご縁もまさしく一期一会だと思います。
生まれた場所も年月も性別も過去も違う方々が1つの会社に集ってくれています。
それぞれ皆さんとの出会いを大切にし、お互いに異なったバックグラウンドを持ちながらも
それぞれがお互いに尊重出来る「場」が浜野製作所であって欲しいと願っています。
コロナ感染症が広がり観光業・飲食業(飲食店)は壊滅的な被害を受けました。
しかしながらその様な厳しい時期でも繁盛しているお店は以前から以下の事を常に心掛けて商売をしていた様です。長年、接客業やサービス業をしていると、クレームを受けることや理不尽なことを要求してくるお客様に出会うことも多くある。
しかし、そこで表情や態度に示さず、感情をぐっと抑えて冷静にそしてお客様の要望を上回るような対処をすることが出来れば感動の接客、リピーターに繋がるのだと思います。
お客様にクレームを言われた時に「この一人のお客さんぐらいもう来なくたっていいや」
ではなく、「この一人のお客様を満足させないと、他のお客様を満足させることは出来ない」という思いをもって対応にあたらなければなりません。
今日出会うお客様は数あるお店の中から選んでくれた大切な人です。
一期一会の精神を心に込めて接客にあたりたいと思います。
・・・との事。
これは飲食業に限らず全ての商売に言える事なのではないでしょうか?
大きな変化、且つ先の見えない不透明な時代だからこそ我々、浜野製作所は何年も前から3つのテーマ・方向性を持って活動をしています。
- ものづくりの情報の上流からコミットする
- 下請け体質からの脱却
- 社内外の強みとネットワークの活用
浜野製作所は単なる部品をつくる部品加工業・製造業ではなく多くの方々に弊社の取り組みや活動・考えに共感していただき人の役に立つ・社会課題を解決する・付加価値の高い・志の高いものづくりをする会社です。
合わせて額に汗して頑張ってくれるスタッフが豊かな生活を送れる会社にしなければなりません。
頑張った人が豊かになるシステム・仕組みをつくらないといけない。
頑張っている人・頑張っていない人も含めて皆、均等・・・と言うのはある意味不公平であると考えます。
また年齢や役職に拘らずやる気のあるスタッフが最前線で活躍出来る環境を作って行かなくてはなりません。
45年の長きに渡りものづくりの基盤技術・経験を積み重ねて来た弊社の強みを社会の問題解決や世の中の役に立つ事が弊社の存在意義になります。
社会・世の中から必要とされる企業は永遠に生き残ります。
スタッフ全員の思いと力と努力と協力で存在意義のある会社にして行きましょう!
浜野製作所は
- スタッフと家族が安定した生活と心豊かな人生を送るため
- お客様に喜んでいただける志の高い最高のものづくりをするため
- 社会の課題を解決するために
存在する企業です。
皆がお互いに協力し切磋琢磨し笑顔あふれる日本一人間関係の良いキラキラした会社にしましょう!
良い会社とは・・・。
- 企業の理念が明確であり
- 顧客や取引先、地域社会からの信頼も厚く
- スタッフが生き甲斐や使命感・誇りを持って働き
- どんな環境変化に直面しても雇用を守り
- 永続して利益を出し続けスタッフに還元し続ける
会社だと考えています。
この様な会社にする為には皆さんの毎日・毎日の心がけや思い・意識・協力が必要です。
誰かに任す・誰かがやってくれる・俺は知らない・やらない・・・ではなく自らが当事者・この思いを実現させる一員となって行動して下さい。
各人一人一人の心がけで会社の文化・風土・未来は変わりそして皆さんの将来が
変わります。
皆さん、お一人お一人が当事者として変化出来るか?・・・を問われる年が2022年であります。
今年も病気・コロナ・事故・ケガに気を付けてお互いに協力して3年後のミッションの達成に向け自分事として行動して下さい!
以上、2022年の年頭所感と致します。