『産学官連携ジャーナル2013年8月号』に「中小企業のなるほど大学連携法」のタイトルで江戸っ子1号プロジェクトの取り組みが紹介されました。
東京下町の4つの町工場が大学の研究者らと連携し、8,000m級の深海を移動できる探査艇の開発を進めている。題して「江戸っ子1号」プロジェクト。壮大なプロジェクトはいかに築き上げられたのか。
低コストの深海探査艇開発を目指す「江戸っ子1号」プロジェクト*1誕生の舞台となったのは東京東信用金庫。本店を墨田区東向島、本部を同区両国に置き、「ひがしん」の愛称で親しまれている。この地域は都内でも大田区などと並び町工場が集積しているところだが、空洞化が進み転廃業が多い。協同組織金融機関である信用金庫は、その信用金庫の営業地域の中でしか融資を取り扱うことができないので、地域社会や地域経済を活性化しないと、融資先もどんどん先細りしてしまう。そこで同金庫が10年ほど前から力を入れてきたのが、地域中小企業の技術的課題の解決に大学等の知見を活用しようという取り組みだ。(本紙見出しより一部抜粋)